鳥居徹也ブログ (講演記録)

全国講演をビデオで報告します!

2011年06月

いきなりですが私の本業は幼稚園・保育園の経営です。
今日はその話を。

私たちの園は食育に力を入れています。
食育専用のお部屋があるくらいです。
経営者的には
こうした部屋も使えば園児をたくさん集められます。
しかしそうしない。
ここはあくまで食育のお部屋。
子ども用のIHシステムまであります。

今日はこの部屋を使って
先生たち対象のお料理教室を開講しました!

$鳥居徹也ブログ

仕事が終わったあと
みんなでお料理、お食事。
いいもんです。
私も一食、いただきました。


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豚肉のてんぷら
なすの揚げびたし
アボガドのサラダ
ごはん
ガーリックスープ(まいう!)
紅茶ゼリー

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(冷えてます!)

講演をしていないときはだいたいこんな感じです。
この園の食事は本当にうまいのです。
スタッフの皆様、ありがとうございました!


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今週の木曜日から
2年目の宮崎キャラバンが始まります。
一気に10校回ります。

7/1(金)都農高校 → 宮崎商業高校
7/7(木)都城西高校 → 宮崎商業高校
7/8(金)富島高校 → 日向工業高校
7/11(月)本庄高校 → 福島高校
7/12(火)高原高校 → 高城高校

7/12はそのまま大阪に入り、
翌7/13には徳島県の四国大学にて講演します。


7月の宮崎は暑いでしょうね。
がんばっていきます!




帝国ホテルで小泉元首相の講演会があった。


楽しかった。


ホテル前の通りには警官が。


機動隊の待機車両も。




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ビジプラといってもよくわからない。


主催者には関心がない。


一度直接小泉さんのプレゼンを体験してみたかった。






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撮影はもちろんNGなのでこれで。




すばらしい話し手だった。


感動した!(と悪のり)




私は小泉さんの国会答弁のビデオを録画し


その音声部分をipodに入れて繰り返し繰り返し聞いていたので


小泉さんの話術はよくわかっているつもりだった。




とにかく「声」が変幻自在。


強弱、長短、高低、早い遅い…




講演慣れしていない人の特徴は「声」が一本調子になる。


単調。


変化なし。


だから飽きられる。




そのうちに「間」をとることを覚えだす。


すると講演にメリハリが出だす。


しかしただ「間」を入れるだけだと


いずれまたその「間」自体も含めて単調になる。


「ここら辺で『間』が入るな…」と予測ができてしまう。


だからこれでもだめ。




しかし小泉さんの講演は「声」が変幻自在なので




 うねりだす…




声の強弱、長短、高低、早い遅いの要素の複数の組み合わせ、その複雑さが


うねりになるのだ。


そこに身振り手振りがアクセントをつける。


ビジュアルもいい。


だから飽きさせないし、あとはあの迫力、意志の強さ。




たった5年間だったが


国のトップにあのようなリーダーを持つことができたこと。


同時代にその存在を経験できたことは幸運だった。


リーダーシップとは何か、教えていただいた。


感謝である。




話の内容としては一貫して




 「自助努力」




を説いていた。


明治維新も、戦後も、オイルショックも


つねに日本はピンチをチャンスに変えてきた。


がんばれ!といった内容。(ものすごく簡単にまとめたら)




私にとっての関心は


話の内容よりもその話し方にあったので


小泉さんの「声のうねり」を追いかけ続けた。




最初は小声でかすれ気味。


ちょっと元気がないかな、と感じさせるスロースタート。


しかしキーワードや数字、


ここぞというときの迫力は全盛期そのものだった。


特に福沢諭吉、ケネディ、オバマの言葉を立て続けに紹介し




 「一人ひとりが向上心を持ち努力し続ける、ということは昔も今も変わらない!」 




と絶叫(!)したときに興奮は頂点に達した。




ケネディ大統領の就任演説(つまり最初のスピーチ)、あの有名な


「国に求めるのではなく、あなたたちが国に何ができるか」


について話した際、




 「実は私も就任演説で同じことを言おうと思って止められた」




とのこと。


笑った。 




特に外交関係の話は興味深かった。


対中国。




戦後の日本の根本戦略は日米安保。


この60年間、戦争をしていないのは日本だけ。


自衛隊は一発の銃弾も打っていないし、一人も殺していない。


これはアメリカとの良好な関係のおかげだと。


ずいぶんマスコミに叩かれたが


日本はアメリカとの同盟を強くする以外にないのだと。


そしてその方が実は、中国ともうまくやれるのだと。




靖国参拝。


2004年のAPECでのこと。


必ず会議の合間に


米、ロ、中の3国とは首脳会談をすることにしていた。


この3国との予定をまず決めないと後の国が決まらない。


米、ロは決まった。


しかし中国の胡錦濤さんんから返事がない。


催促した。


すると、





 「会談してもいいが靖国参拝をしないなら…」 





という条件がついた。


即座に、





 必ず参拝します。それなら結構です」





とメッセージを送り返した。





すると先方はすぐに





 「会談します。でも記者には参拝するとは言わないで…」 





相分かった、ということでそれ以後「適切に判断する」と言い続けたとのこと。





まさにこれぞ外交であろう。


中国にはまったく自己主張できない現政権への強烈な皮肉である。





マスコミにはアメリカ偏重外交と叩かれたが


これが実は中国との関係もよくなるし、


何よりもアジア諸国の安定のためになる。


実際、今ベトナムと中国が戦争になりかねない。


中国は海底に眠る資源の確保に来ている。


(本当のターゲットは日本なのだ)


まあそれはともかく…





最後に。


小泉さんのしゃべりは独特の「間」のとり方にある。


接続詞の後に「間」をとる。





 「…○○ということが最近いわれていますしかし、_(ここで間をとる)__ 」


 「…と彼は言うんですねだから、_(ここで間をとる)__ 」 





普通だったら





 「…○○ということが最近いわれています。(間)しかし、(間)」





というように、まず一文を「。」で終わらせて「しかし」となる。


しかし小泉さんは一気に「しかし」までを話す。


そしてその「しかし」以後に期待を持たせるかのように


やや長めの「間」を作るのだ。





世界一のプレゼンをするというアップルCEOのスティーブ・ジョブス。


そのほめ言葉の1つに次のようなものがある。


 


 「画面に言葉が先行する」





キーノートの画面を見せる前に


必ず「前振りのことば」を走らせる。


その前振りが、聴衆の興味関心をひきつける。


飽きさせない。





小泉さんの、接続詞まで一気にしゃべりそこで間をおく方法とは


同じような効果が期待できるのだ。


だから飽きさせない。


ひきつける。





本当にしゃべりの緩急は激しかった。


早口で(やや小声で)まくしたてたかと思うと


すぐその後キーワードや数字を大声でゆっくり、明確に述べる。


うねる。


ああ、楽しかった。











追伸:


小泉さんは演説が下手、という記事があったが


それは大きな間違い。


おそらくこの記者さんは「講演を聞き慣れて」いるのかもしれないが


「講演をやり慣れて」はいないのだろう。


演説とは「立て板に水」ではいけない。


それこそ、流れて終わる。


リズムは微妙に(意識して)狂わせないといけない。


ゆらぎ、か。


一見、立て板に水には見えないので


それをもって「下手」としたのかもしれないが


だからこそ聞いてしまう演説。


それが小泉さんなのだ。




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八王子高校にて。


1年生を2回転やりました。


招聘いただいた先生方、ありがとうございます。




「八王子」ということで「めじろ台」が近いなぁ…と大学時代の苦い体験を思い出しました。


昔、めじろ台に住んでいた女の子を口説き


えらい目にあいました。


かつて…大学のゼミ。


たまたま隣に座った女の子。


その子がゼミのリーダーとできていて


それを知らずに…


ゼミ合宿の夜、みんなの前でつるし上げられて…参りました。


ニート一歩手前まで追い込まれました。




まあ久しぶりにその話をしようかな、と。


今ではネタになっています。




失敗など、こんなものです。


結局この話は私のキラー・コンテンツになりました。


確かに、あのときのつらさは大変なものでしたがね。




若いうちにたくさん挫折を経験してほしいと思います。


今の若い人はヤワ過ぎる、ということを企業の人事担当者はいいます。


ストレスを与えるとすぐ参ってしまうと。




まったく挫折しないエリートは心がつるつるです。


しかし社会に出ると必ずトラブルが待っています。


自らの成功と引き換えに家族に不幸がやってきたりします。


より早く、より効率的に生きていこうとしても


必ず引き戻されます。


心が成長しない限り。




あっちこっちにぶつかり心にいくつもの傷を負いながら


それでもなお前を向く。


心を成長させる。


そんなアドバイスをしました。


今日、あの場で私の話を聞いた生徒さんの何人でもいい。


「つぶやきの習慣」を変えて困難に立ち向かってほしいものだ、と思うのです。




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昨年も行いましたが、千葉県八千代市主催の講演会です。


関係者のみなさまありがとうございます。


青少年団体指導者養成講座の一環なので


参加者のみなさん、大変熱心に聞いていただきました。


ありがとうございます。






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昨年もそうでしたが


ついつい話が長くなって時間オーバーでした。


昨年もやはりこの時期で宮崎キャラバンから戻ってすぐでした。


へとへとのはずが、なぜか丸々90分の講演が苦にならなかったのです。


それは今日も同様でした。




実は私は講演するとヘロヘロに疲れることが多いのです。


盛り上がる講演会は聴衆からパワーをもらう、ということがよくいわれますが


高校生は基本的に「聞きたくない」。


そこに無理やり「聞いてもらう」。


で、どうせなら楽しく「聞いてほしい」。


かくして私はヘロヘロです。




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空調も効いていたので快適でした。


普段、体育館でしゃべっている私としては天国です!


7月にはいると宮崎です。


暑さがこわいです。




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本日はそれこそ0歳から高校生までを考慮した内容でした。


この幅広いスペクトラムに耐えうるのは私の特長かもしれません。


幼児教育とキャリア教育を線で結ぶこと。


今、そんな本を企画中です。


時間を惜しんで読書三昧の日々です。




明日は八王子高校にて講演です。


そしてあさっては…あの、小泉元首相の講演を聞きに行きます!


今求められる強いリーダーシップ。


政治が熱く、何かを期待させてくれた時がかつてありました。


小泉さんのような強運のリーダーはもう出てこないのでしょうか。


本当にまずいときに政権交代してしまったものです。


なんとかならないのでしょうか?








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地元千葉県の市川南高校にて講演しました。


2年生と3年生と分けて2回転。


50分ずつ、とちょっとあわただしい講演でした。




50分だと悲観性と楽観性の話ができないので


なんとなく申し訳ない気分。


実際、セリグマンのポジティブ心理学を話す前と後では


生徒さんの反応がぜんぜん変わったからです。




またどちらかというと悲観性が強かった私にとっても


セリグマンの話をするときは燃えてきます。


俄然、乗ってきます。




セリグマン自身悲観的な性格で


「50年間つねに不機嫌で過ごしてきた」と書いていますが


私自身も本当に悲観的なつぶやきが多く


セリグマンの本を読んでつぶやきの習慣を変えてから


人生が違って見えてきました。






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ただ悲観性と楽観性の問題はもっと複雑で


楽観的であればいいかというとそうでもありません。


適度な悲観性は「環境適応能力」を高めてくれます。


怠惰を避けるには悲観性は必要でしょう。




つまり論理的思考力として悲観性を活用することです。


つねに最悪の事態を想定し備える。


ノー天気ではうまくいかないのです。




いったん悲観性をくぐり意志の力で楽観性を獲得すること。


これがいいのではないか、と今の私には思えます。




明らかに進学校の生徒は悲観性が強いと思います。


アンケートを見れば明らかです。


(もっとも自己分析できるからともいえますが)




最近進学校でしゃべる機会が増えてきて


そんなことがわかりました。


もうすぐ宮崎キャラバンも始まります。


体調管理には気をつけていきたいと思っています。






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追記:




クイズを出して考えてもらい座間巡視(そんな言葉あるか??)をしていたとき


今回も一人「中学校のときも受けました!」という生徒さんがいた。


なんとなくうれしいものです。


でもキャサリンのクイズ間違ってたな。


「歯」です、歯!




「頭脳の果て」(ウィン・ウェンガー著)という本に書いてあったのだが


アインシュタイン、エジソン、ダ・ヴィンチといった天才は


本の余白などにびっしりメモ書きをしていたという。


そうか!




私が高校生のときに福井謙一さんがノーベル化学賞を受賞した。


その福井さんのアイデアは枕元に置いたノートから生まれたという。




「メモしないでも覚えているような思いつきは

大したものではない。メモしないと忘れてし

まうようなアイデアこそが貴重なのだ」





福井さんはスタンドライトを点ける時間も惜しんで


暗闇の中でメモを走らせたという。


そうか!





ということで私は「天才」にあやかって(?)


枕元にはノートを置くし


読む本はメモでぐちゃぐちゃだ。





確かにそうしてアウトプットを心がけるようになってから


学習の速度が加速した気がする。


本も書くようになった。





ひらめきとは無意識が意識に上った瞬間をいう。


私たちの心の97%が潜在意識に眠っているという


問題は「引き出せない」ことにある。





だったら引き出すにはどうするか?


それが手を使うことだというのだ。


アイデアはつねに「イメージ」が先行する。


そのイメージを走り書きのメモで捕らえる。


ブックオフとは永遠におさらばしなければならないが


私は本をノート代わりにすることを一生止めないだろう。




なんでしょうかこれ?


誰が作ったのか?




鳥居徹也検定




やってみたらもちろん私は全問正解。


成績は全国1位でした。


受験者はひとりでしたので。




せっかく宮城県まで講演に来たので1泊し


かつて講演した中学校にお見舞いに伺いました。


山元町立山下中学校です。


写真はありません。




ところで今回宿泊を取るにあたり


仙台のホテルは軒並み「満室」。


ようやく見つかった一部屋も通常の倍の料金でした。


ボランティアとか、仕事関係の人なので賑わっているようです。


それはともかく…




海沿いの常磐線は未だに普通なので


阿武隈急行という在来線を利用しました。


仙台駅から角田駅へ。


そこからタクシーです。




山下中学校は町の自慢のつくりで


本当に立派な施設です。


校内にはたくさんの支援物資がありました。




校長先生はとてもお元気そうでうれしかったです。


しかし体重が15キロほど減ったそうです。


その事実だけで


現場の指揮官としてどれほどの苦労をなされているかわかりました。


言葉がなかったです。




お邪魔になってはいけません。


そのまますぐにタクシーで失礼いたしました。




それにしても…


天気に恵まれたので東北の美しい緑が映えました。


こんなにも豊かな山河。


襲った惨事。


いろいろ考えることの多かった今回の講演でした。




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宮城県の古川駅。


なぜかこの古川駅には4,5回来ています。


私は北よりも南の方が講演に行くことが多いのですが


古川には本当に縁があります。




宮城県立中新田(なかにいだ)高校にて講演しました。


お声をかけていただいた井口先生、ありがとうございます。


震災以降、初めての東北入りです。


この機会は大切にしたいと思っていました。




企業からの求人、当たり前ながら厳しいようです。


求人が減ったというのではありません。


求人が消滅したわけです。


言葉を失います。




また生徒さんも、今まで進学希望だった子が


突然進路変更をし就職希望になるなど…




漠とした不安。




私の現在の講演タイトルは




「働く意味は学ぶ意味~自己肯定感を育む~」




です。


思えば、昨年、宮崎県で口蹄疫が広がったとき講演タイトルを




「フリーター・ニートになる前に受けたい授業」




から変更したわけです。


その路線は継続しており、きっとこのまま進みます。




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生徒さんは熱心に聞いてくれました。




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講演の最後に




「私は今回特に特別な気持ちでやらせていただきました。ぜひがんばってください!」




とコメントし終了しました。


生徒の皆さん、いかがでしたか?






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本日は仙台に泊まり


明日は宮城県の南、山元町へ。


かつて講演し、今回被災した山下中学校に向かいます。






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本日は千葉県立松尾高等学校にて講演でした。


ここ数年この時期に承っています。


ありがとうございます。






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こちらの生徒さんは7割方女子。


そこで前回エントリーした「働く女性の生涯賃金差
」のクイズを


高校生初、ということでやってみました。






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そのクイズをする前に


「フリーターと正社員の生涯賃金差」のクイズをやり


「①200万円 ②2000万円 ③2億円」


の3択を出します。


正解は③の2億円です。


実際、高校生の多くが③に手を挙げます。




そのクイズを受けて行うわけです。


やはり、「①200万円 ②2000万円 ③2億円」


と出します。


すると今度は圧倒的に②の2000万円が多くなります。


そして「正解はやはり③の2億円」とやると


体育館にどよめきが起こりました。






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配偶者控除、いわゆる「103万円の壁」がある限り


主婦の方はパートでの仕事を制限します。


当然です。


働けば働くほど税が重くなるのです。


だから当然年収は上がりません。


しかしいずれ配偶者控除は撤廃されるでしょう。


そうでなければ日本の労働力は持ちません。


優秀な女性の能力が存分に発揮されること。


それが日本の活力となりましょう。


ということで80分間、大変楽しく講演させていただきました。


ありがとうございます。




ところでワーキング・プアのクイズを正解した高校生がいました。


びっくりして声をかけると




「中学生のときに聞きました」




とのこと。


2回目ですね。


なんだか嬉しくなりました。




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