鳥居徹也ブログ (講演記録)

全国講演をビデオで報告します!

2011年04月

来月、鹿児島市教育委員会からお招きいただき


市内の小・中・高の先生方に講演の機会をいただいた。


ありがとうございます。




今まで大人向け(先生、PTA対象)の講演では


マザーテレサの言葉からスタートし、


時折模擬授業をし、


最後は「メンター論」で閉めてきた。




でも今回はちょっと変えて


全編模擬授業をしてみようかな、と思った。


というのも、以前、ある県の進路主事の集まりでその内容で講演したとき




(手の内を出していない…)




というような声を聞いたから。


「手の内」とは生徒向けにどんな講演をしているか、ということ。




私は「解説をしなければ」と思い、そうした内容をしてきたのだが


その講演では先生たちは、


私が実際にどんな流れで行うのか、本当に楽しみにしていたのだという。


確かにそうかもしれない。


そこで「」全編模擬授業」。




ゴールデンウィークで時間があるので


過去の講演ビデオなど久しぶりに見た。


全国講演が始まるときに


ある先生から、




「記録をとっておくといいですよ」




とアドバイスいただき、毎回ビデオを回していたが


本当によかったと思う。


そうしたビデオを短く編集し、


模擬授業の合間に、実際の様子を流そうと思う。




ところでプレゼンテーションのコツについて


以前、ある方から質問されたときに書いたことがある。


自分ですでに忘れていたものもあり、


備忘録としてここに記したい。




___________________







1.自己紹介や前置きなど「絶対に」しない:いきなりはじめる


2.話のスタートはビデオか写真を出す


3.3択クイズを無理やりにでも作る(「起承転結」ではなく「ミステリー」)


4.クイズ解答用紙を配っておき、記入させ、手を上げてもらう


5.手を上げてくれたらほめる


6.講演の内容は話したいと思ったことの半分か1/3に縮める


7.リズムとテンポが命:「フリ→ボケ→ツッコミ」






1について。




実は生徒の方が「講演慣れ」している。


彼らは「聞くプロ」だ。

毎日お金(授業料)を払って話を聞いている。

この認識が必要。




だから講演前の状態とは実は生徒側が優勢だ。




「さあ、今日の講師はどんな奴かな…」




と構えている。




この主導権を一気にこちらに取り戻す方法が「1」になる。

いきなり本題に入ることで意表を突く。

まさか最初から本題が始まるとは思っていない。








2について。




「雇用問題」がテーマなら

それに関係するニュース番組などの映像を2,3分流すのもいい。

軽く不安を煽る。というか、




「キミたちの問題は何か、思い出してくれ!」




ということだ。


人間は往々にして自分が向き合うべき問題に気づかない。


あるいは気づいていても先延ばししたい。


気づかないフリをしていたい。


そこを揺り起こす。




また話し手としては

映像を流している間にこちらの体制を整えることができる。

話すことに慣れていないと


とにかく最初の第一声は緊張するので




「まずビデオをごらんください」




といってから一息つけるのは救いになる。

当初私はずいぶんこれで落ち着けた。








3について。




「起承転結」ではなく「ミステリー」とは何か?

ミステリーは興味関心を引っ張っていく。


答えは後回し。



順を追って解説する起承転結は大人相手はいいかもしれないが

飽きっぽい高校生は難しい。




「えっ~、それホント?」




というテーマをドンと打ち出し

その答えを3択にする。




体育館に事件を起こして

その謎解きに、生徒を指名するわけだ。








そして4。


謎解きには「モノ」が必要になる。

手元に資料を渡して手を使ってもらう。

手を使うことで脳の別の部分が動き出す。


これをしないと、


「耳」ばかり刺激することになり

脳が不活性化する。




私の講演は「目」「耳」「手」を刺激するように工夫してある。

手を使わせると発問も違ってくる。




「1番だと思う人手を上げてください」   ← クイズ解答用紙がないとき

「1番に○をつけた人手を上げてください」 ← クイズ解答用紙があるとき 




「思う人」と聞いてしまうとちょっと天邪鬼の生徒には


(おれ思わないもんね…)




と拒否する理由を与えてしまう。




しかし実際に○をつけてしまうと

手を上げねばならない理由になってしまう。


人間は素直にできている。


聞かれたことにはそのまま反応してしまうのだ。








5について。




そのお礼。

勇気を持って行動してくれたのでほめる。








6について。




しゃべる側の情熱は聞く側の情熱の100倍くらい多すぎる。


だから講演内容は削らねばならない。

むしろ少ないくらいの方がいい。


終わった後食いつきがいいようだったら

そのときに補足すればいい。








7について。




プレゼンとは「お笑い」と同じようなところがある。

漫才でいう、




「フリ→ボケ→ツッコミ」




の三段構成だ。


漫才は必ずこれで構成されているという。


ダウンタウンでいえば

まず浜ちゃんが話題を「フリ」、

それに対して松ちゃんが「ボケ」る。

そこに浜ちゃんが「ツッコミ」をいれて完成。




まず話題を「フル」から

お客は「それでどうなる?」と興味関心を起こす。

それに対して松ちゃんが「ボケ」て笑いをとるが

すぐさま浜ちゃんがどついて「ツッコミ」、

そのお客の笑いを確定させる。


話のうまい人は一人でこれをする。




私が今最も注目している人は青山繁晴さん。

ユーチューブ等で探してください。




私にとって最高の先生です!

次の画面が出る前に必ず「フリ」があり

その画面をバンとだして「ボケ」、

その画面を読み上げ、解説することが「ツッコミ」になっています。

つねに次へ次へと見るものをいざないます。

謎解きのようなプレゼン。

私はこれを目指しています。




テレビ型プレゼン。


こうしないと、もう聞いてくれません。






asahi.comに


こういったときだからこそ読んでおきたい本、みたいな記事が出ていた。


その中の一冊に




『それでも人生にYESと言う』




があった。




フランクルは『夜と霧』で有名だ。


自身、ナチスの強制収容所の生き残りとして


「どん底にある楽観性」について書いた心理学者だ。




「もう人生には何も期待できない」




と悩む人に対してフランクルは言う。




それでは質問が逆なのです。


私たちが人生に問うのではなく、問われているのは私たちなのです。


私たちは問われている存在なのです。




集団として考えるのではなく


個人として考えたい。




なおも原発推進を謳うものもいれば


反原発ソングをYoutubeにアップするシンガーソングライターもいる。


日本を逃げ出す人もいれば


じっと耐え続ける人もいる。


その人の「置かれた」立場によって


考えは変わる。




大切なのは「置かれた」というところ。


それぞれに課題が残されている。




ではいったい今


「私」は何をすべきなのか?


何が私に問われているのか?


この「人生」というものから?




その上でフランクルは言う。




「それでも人生にYESと言おう!」










しかり。




↑このページのトップヘ